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てきとうなはなし

https://twitter.com/miel_snow/

ブエノスアイレス午前零時

新国立劇場 中劇場 13:30

ついにこの日が来てしまった。
私はごーくんマンセータイプなんだけど、初めて、ん?と思った舞台かもしれない。

森田剛演じる都会からドロップアウトし、山奥のホテルで働く青年「カザマ」。その「カザマ」が働く温泉ホテルに社交ダンスツアーの客として来た老嬢マリア(原田美枝子)。彼女が語る、アルゼンチンのブエノスアイレスでの娼婦“ミツコ”(瀧本美織)としての過去。
孤独な青年と盲目の老嬢、孤独な2人の運命的な出会い…。
老嬢の瞳の奥に宿る思い出は、現実かはたまた幻想か。
男の中で、忘れかけた希望とパッションが、走馬灯のように甦る。
雪国の温泉街のホテルと、ブエノスアイレスの酒場が交錯する。
老嬢マリアの語りで紡がれいく二つの世界。
二人がタンゴを踊る時、真夏のブエノスアイレスに切なく美しい雪が降る…

■あらすじ
故郷にUターンし、ダンスホールを擁するホテルで働くカザマ(森田剛)は、
ある日、ホテルで受け入れた社交ダンスツアーの客である一人の老嬢と出会う。
盲目の上、他の客からも疎まれる老嬢だが、カザマは何故か目が離せない。
彼女が口走るとりとめのない身の上話や、アルゼンチンの物語に
嘘か本当かわらないまま、次第に引き込まれていく──。
(パルコ劇場公式サイトより)

みのやホテルのロビーとブエノスアイレスの娼婦酒場が交互に入れ替わり話が変わる。舞台装置と照明で入れ替わる場面が話に進むにつれ、境目が曖昧になっていく。曖昧になってく感じはすごく好みだけど、まあそうなるだろな、とは思った。
本当に場面場面が映画っぽいんですよね。カット割りというのかなぁ。映画を見てる気になる。
私が見たことある行定作品はマルが出た円卓だけなんだけど、一つも共通点がないのに似てる、と思ったから彼の色なんだろうな。
映画っぽい舞台というのは、映画と舞台とどちらが上とかでなく、意味があるのかはわからなかった。
僕犬の場面転換は舞台でしか見られないものだったので(あの膨大な量のセリフとかもそうだし)どうなんだろう。
映画でやればよかったんでは、という意見チラホラ見かけたけどそれはあるかも。

幕間の喫煙所で恐らく剛くんのファンの方が「またあの喋り方かぁ」って言ってて、私もそこ引っかかったから、うーん、ってなってしまった。
カザマもニコラスも決して無知でも無垢でもないのに、あの喋り方だった。
後でキレたときのメリハリをつけるためにあの喋り方なのだろうけど、孤独なふて腐れた青年、というより所在無さげな少年の喋り方なんだよね…。
同じ俳優が演じてるんだからそんなに七変化しないこともわかってるし、しかもその人を見たくて行ってる舞台だから余計その人を注意深く見てるから気づいてしまう部分もあるので、酷なことを言ってるのはわかってるんだけど。
天井知らずだと思っていたそういう部分が、舞台10年目にして課題になってくるのかな。
本人がどう思ってるかはわからないけど。

剛くんは基本的に生々しく色っぽい人だから、恋愛がテーマもうまくやるんだろうと勝手に思ってたんだけど、まあこれは私の嫉妬的なものが含まれてるのかもしれないけど!!あんまり向いてない…???いや単純に嫉妬かもしれないんだけど。
孤独から抜け出せないとか情に飢えてるとか下から這い上がるとか、今までの舞台も含め今回も、そういうシーンを演じるために生まれてきたんじゃないか、これが見たくて演出家は剛くんを起用するだろう、と思うくらい、俗っぽい言い方ですけど色っぽいのに、恋愛部分ではあまり感じないんだよなぁ…。
嫉妬?
あとあれだ、プライド高い元広告代理店社員、もピンと来なかった。

ストーリーはすごく好きなようにできてた、アルゼンチンタンゴを踊る剛くんはそりゃあもうかっこよかった。もう少しちゃんと見たかった。
一つ一つはいいんだけど、でもこう…全てがうまく噛み合わなかったのかもしれない。少なくとも私の中では。

あと前髪おろしてるの、すごい可愛いかっこいいんだけど、照明が暗いから非常に表情が見え辛い。乱視あるから余計だけど、前から4列目センターの席で見え辛かったので後ろの人は見えてるのかな?
ビジュアルいいのも全ていいわけではないのだな…。

今まで話が理解できないとかはあったけど、それでも舞台選びの天才か!素敵!ふっふー!と思ってきた剛くんの、自分の中で噛み合わない舞台を見る日がとうとう来てしまったんだなー。
まあコンスタントに舞台していればいつかそういう日が来るのはわかってた。
ただ近々(でもないけど)僕犬が舞台として素晴らしかったから、つい比べてしまうよね…。
でも10年間なかったことの方が奇跡かもしれない。

橋本じゅんさんを見るのはアラジン以来だったけどすごい。あの人すごい。
たまにテレビでもお見かけするけど、やっぱ舞台に立つ人なんだ。観劇中噛み合わなさにモヤモヤしていたけど、じゅんさんが出てるときだけ感じないもの。
違うんだなー…。
千葉哲也さんは見るたびに渋さにかっこいいよなぁってなる。渋い。頭髪があれなのに。
じゅんさんと千葉さんを剛くんのお父さん扱いして、見るたびに心の中でよろしくお願いしますね!!!!ってなるのやめたい。
私が頼まなくても十分よろしくしてくれてるはずだし、じゅんさんはきっと剛くんをとても可愛がってくれてる!!
村木さんにはあまり感じてなくて申し訳ない。

美織ちゃんはあのベタベタした喋り方が苦手だったんだけど、低い声で啖呵きれるのすごくびっくりした。IZOのえりか思い出したよー。
当時のえりかよりもうまかったかも。
清純派なのでは…と思いながらも、初舞台に見えないくらいとてもよかった。
剛くんの舞台を見てて気づいたんだけど、演技の上手い下手関係なく、特にストレートプレイは経験値がすごくモノを言うんだね。
経験値がめちゃくちゃわかりやすい。
映像での上手い下手ってあんまり関係ないな。舞台で見てうおおおすげえええってなる人もいるしアレ?ってなる人もいるし、もちろんその逆もあるし。

そういう意味でまりかちゃんもとてもよい。
ふわふわしてるのにドスのきいた女優さんがすごく好きなので、ずっとまりかー!まりかー!ってなってたわ。
まりかー!斗真と手繋いでめっちゃ可愛かった夜海忘れてないよー!!!

原田美枝子さんは舞台で見るといつもしっくり来ないんだよなー、なんでだろうなー。ウィルヴィルもしっくり来なかったんだよな。
綺麗すぎるからかなーうーん?

そしてこの舞台、音楽がとてもとてもステキだった。

最後に剛くんと美織ちゃんと原田さんで踊るシーンがあって、剛くんかなりガタイよくなった(かつてのガリガリ比)はずなのにシルエット的に3人一緒だったw
あとちょっとだけ本気で踊った感じに、お、翼の踊り方と似てる!(フラメンコとアルゼンチンタンゴの違いがわかってない)と思ったり。聞いたりしたかな、剛くん。

(パンフで剛くんが「すごく年下の子との恋愛の話をやりたい」みたいなこと言ってて、あ、うん…ってなった。うん…)

ジャニーズ出演舞台の何でもかんでもスタオベ文化はたまにどうかな、とも思うけど、最後のカテコで照れ臭そうに、(たぶんきっと絶対)ファンのためだけに笑顔でひらひら手振ってくれる姿見て、好きーーーーーー!!!!!ってなりました。
好きーーーーーー!!!!
アイドル引き受けてる姿かっこいいよぉ。